8月8日に第1回早期教育公開研修会を集合&オンラインのハイブリッド型で開催しました。

会場には20人弱、オンラインでは23会場を結んで総勢50人の参加がありました。

講師として、国立特別支援教育総合研究所 研究員の河原麻子先生をお招きし、『きこえにくと見えにくさをあわせ有する子どもの支援~QOLにつながる支援について一緒に考えませんか?~』をテーマにお話いただきました。

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「きこえなさ(きこえにくさ)」と「見えなさ(見えにくさ)」をあわせ有するお子さんのことを「盲ろう児」と言います。河原先生のお話の中で、「盲ろう児」と言われるお子さんの約半数は弱視難聴児であると伺いました。「盲ろう」というと、「身近にそういった子どもはいない」と、限られたお子さんのこととして思ってしまいそうですが、実は「きこえにくい、見えにくい」お子さんは身近にたくさんいることが考えられます。

講演の中で 盲ろう疑似体験もさせていただきました。体験を通して、「盲ろう児」の置かれている困難さを、参加者がそれぞれに感じることができました。(私は情報のあいまいさからくる大きな不安を感じました。)それぞれに体験で感じた思いを共有したうえで、先生からケースを交えた具体的な支援の仕方についてお話を聞くと、心に響くものが違いました。

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盲ろう児の抱える困難さとして、「コミュニケーション」「移動」「情報入手」の3つがあげられました。子どもの受信・発信の状況(段階)にあわせ、「安心して」「実体験を」「子どもに合った方法で」サポートしていくことの重要性を学びました。あわせて、「時間をかけて1つ1つの経験を丁寧に」体験を積み重ねていくことの重要性を感じながらお話を伺うことができました。

 明日から子どもの見方、かかわり方が変わりそうです!! 

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               ☆第2回の早期教育公開研修会は、

                12月6日(水)浜田ろう学校 集合開催の予定です。